【大阪市】親子ローンって何?

介護や離婚など様々な理由で親と一緒に暮らす選択を検討中の方もいらっしゃるのではないでしょうか?
親と同居するにあたって、広い家を建てたり二世帯住宅の購入をしたりする時に便利なのが「親子ローン」です。
今回は「親子ローン」の概要や注意点をご紹介したいと思います。
●親子ローンとは
①基礎知識
「親子ローン」とは家を親子で購入し、二世帯で返済していく住宅ローンのことです。
通常、住宅ローンは1つの物件に対して1人が契約するのが一般的ですが、親子ローンは親と子が互いに連帯債務者、連帯保証人になります。
(※全ての金融機関で利用できるわけではありません。)
②通常の住宅ローンとの違い
通常の住宅ローンは「完済時の年齢:上限80歳」と決められています。
例)65歳の親の場合、最長で15年の契約期間
65歳以上では住宅ローンが契約できない金融機関も多いですが、親子ローンなら子供が連帯債務者や連帯保証人になるので親の年齢制限の上限が70歳まで引き上げられます。
さらに子供が45歳までの場合は、返済期間を最長35年に設定することが可能です。
親子ローンでは子供の年齢を基準に返済期間を計算することができるのです。
親と同居する住宅を購入する方にはメリットの多い住宅ローンだと言えます。
③親子ローンの種類
親子ローンには「親子リレーローン」と「親子ペアローン」の2種類があります。
名前は似ていますが
◆親子リレーローン ⇒ 親子の収入を合算
◆親子ペアローン ⇒ 親と子がそれぞれ住宅ローンを契約
という違いがあり、どちらも一人で住宅ローンを組むより大きな金額が借りられます。
親と同居する住宅となると、二世帯住宅やある程度の広さが必要になり、金額も高額になることが多いので「親子ローン」で物件選びの幅も広がり、理想の家が見つかりやすくなると言えるでしょう。
親子リレーローン | 親子ペアローン | |
特徴 | 子どもが連帯債務者 | お互いが連帯保証人 |
返済流れ | 親が返済し子どもに引継ぐ | 親子で返済 |
団体信用生命保険 | 子どものみ | 親子で加入 |
住宅ローン控除 | 親子で適用 | 親子で適用 |
●親子ローンのデメリット
- 支払いが苦しくなる可能性も
親子ローンは、通常の住宅ローンより融資額が大きくなることが多く、さらに親と共にローンを組むので
「いざという時親からの支援が受けにくい」ということも。
住宅ローン破産してしまう危険性もあるので注意が必要です。
- 名義変更等が困難
住宅ローン返済中に何らかの理由で名義変更や名義解消したい場合は金融機関の承諾が必要です。
しかし、名義の変更や解消は金融機関側にとってもリスクになります。
金融機関によっては、名義変更や解消が認められなかったり、一括返済を求められたりする場合もある事を覚えておきましょう。
- 親の持ち分が相続税の対象に
親子で共同名義の住宅の場合、親の持ち分が相続税の対象になります。
- 相続トラブルが起こりやすい
親子ローンで住宅を購入すると金融機関から抵当権が設定されます。
そのため同居している子供に相続の権利が限定される為、子供が複数人いると財産分与の際、揉める可能性があります。
●親子ローン以外の選択肢
親と同居する家の購入に親子ローンを組みたくても、親に収入がなく組めない場合もあるでしょう。
そんな時には「リースバック」や、現在住んでいる家が住宅ローンを完済している家ならば、その家を売って売却益を新しい家の頭金にすることも検討してみてはいかがでしょうか?
●まとめ
住宅ローンには様々な種類があり、これまでローンを組めずに家の購入を諦めていた方も「親子ローン」なら可能性が増えます。さらに親子でローンを返済できるため何かと安心です。
しかし、デメリットもあるので住宅ローンに関しては専門知識を持ったプロに相談することをおすすめします。
ホームカラーズならスムーズに悩みを解決できるかもしれません。一度お気軽に相談してみてくださいね。